船乗りの父は、毎年、私の誕生日にイノシシを捕ってきた。
武器は一切使わず、日頃から鍛え上げた己の拳一つで、イノシシと戦い、勝利する。
父は私に、男の生き様を見せたかったのかもしれない。
イノシシ(猪、Sus scrofa)は、ウシ目(偶蹄目)・イノシシ科に分類される動物。十二支のひとつ(「亥」)に数えられる動物の一つであり、犬と同じくらい鼻が非常に敏感で神経質な動物である。
世界には約30種ほどの亜種がある。もともとはアジアやヨーロッパなどを中心に生息していたが、人間によってイノシシまたはその家畜化されたブタが再野生化したものがアメリカ大陸やオーストラリアなどにも放され、生息域を広げることになった。分布地域によってその大きさには差があり、中国東北部のイノシシには体重300kg以上に達するものもある。日本にはニホンイノシシとリュウキュウイノシシの2亜種が分布するが、いずれもイノシシの亜種ではなく固有の一種として分類すべきとの議論もなされている。
トラ・ライオン・ヒョウ・オオカミなどの大型肉食動物の生息地では、他の有蹄類と同様にその主な捕食の対象となる。しかし、日本など元来それらが生息していない地域や、過去には生息していたが現在では絶滅している地域では成獣への捕食者は人間や野犬以外にはおらず、カラスやキツネが幼獣を捕食する程度である。
もともとブタは、イノシシが家畜化されるうちに品種化していった動物であり、中国語で「猪」という単語/文字は一般的にブタを意味する。イノシシを表記したい場合、「野猪」と表記する。